2014年9月12日金曜日

錆王との会戦

2014/09/11 木曜日



Illustration by Johan Grenier
Pathfinder Adventure Path #86: "錆王 / Lords of Rust"の発売日が近づいていたし、読者が期待できることについていくつか細かいことをお話ししたいと思う。このシナリオ自身のネタバレをたくさんしたいわけじゃない。だから巨人のがらくた置き場で起きること、PCが多くのギャングの間にある危険で複雑な関係を全て舵取りしなければならないことについて言及することとしたい。これはマニアによって書かれたものだ。ほとんどの人は、人間としての名、Nicolas Logueとして彼のことを知っている。

 このPathfinder Adventure Pathの巻では、しばらくの間人々の心の中にあった質問のいくつかに答えている。Jim Grovesが著した技術同盟 / Technic Leagueに関する記事では、この無節操な組織の歴史がどのようなものかという質問のいくつかを解決すると共に、どうやってこの集団が操られているかについてわずかながら記載されている。他に何年もの間みんなが関心を示した者に、ブリフ / Brigh信仰がある。だからSean K Reynoldsにこの歯車、発明、時の女神に関する神格記事の表紙を描いてもらった。これらの記事が出版されて本当に幸せだ。読者がその手に"錆王"の印刷版を手にしてくれることを待てそうにない。本巻はいつものモンスター集と、Amber E. Scottの連載、Pathfinder Journalで締めくくられている。

 本を手にするまでの飢えを満たせるよう、ブリフ、その聖印とこのシナリオで登場する信者の素晴らしいイラストの数々を楽しんで欲しい。(楽しめるよう、死んだ技術者もボーナスで着けておいたよ。)
 


Illustrations by Johan Grenier, Migueal Regodón, and Dmitry Burmak
Adam Daigle
Developer
Clash With the Lords of Rust
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lghn?Clash-With-the-Lords-of-Rust

クラーケ…アンデッドの開放!

2014/09/09 火曜日

 数週間の内に、内海地域(実際はほとんどの時代でかなり素晴らしい)の不浄なるアンデッドの黒幕が、疑うことを知らないPCがどこにいても解き放たれるだろう。Pathfinder Campaign Setting: Undead Unleashed / アンデッドの開放では脅威度3~23の範囲にいる15体の固有アンデッド・クリーチャーに焦点を当てる。彼らのねぐら、軍隊の詳細、歴史、現在の計画など。実際のシナリオはないけれど、それぞれのねぐらはゲーム・マスターがシナリオに簡単に組み込めるだけの情報が掲載されている。それぞれのアンデッドはこの巣が階層間の余白を埋めたり、ゲーム・グループの参加者が欠席した一晩を埋めたりするのに便利なように、個々に切り分けできる形でデザインされている。同時に、彼らの潤沢な背景はGMに十分なシナリオ・フックや秘密の同期を提供してくれるだろう。これは脅威度3のガストでさえ、シナリオの裏で暗躍する黒幕になることができるほどのものだ。

 本書はPathfinderをほぼ初めてプレイする幾つかのキャラクターに初めて言及する機会を与えてくれた。何年もの間、ファンが質問してくれていたものだ。大ムワンギ / Mwangi Expanseの子供のミイラの神Walkenaについて知りたいかい? 本書に掲載されている。アイオーメデイに殺された(これは彼女の聖なる行いの一つに数えられる)神話級モーグの王、Erum-Helは? 本書に掲載されている。イスガル / IsgerにあるFinder's Gulch で病気とアンデッドを蔓延させた、イスガルのワイトの母って何者? ご想像の通り――彼女も本書に掲載した。

 他のアンデッド・クリーチャー13体が誰か。君は待ち望んでいるだろうしみたいだろうけれど、個々では本書から素晴らしいイラストを幾つか掲載することとする。君の欲望は更に強まるだろうけど(ついでにクリーチャー種別についても幾つかヒントを与えておく。でも特定することはできないだろう)。





Illustrations by Carmen Cianelli, Mac Smith, Ekaterina Burmak, and Carlos Villa.

Undead Unleashedは予約購読者にはすぐに発送できるだろう。今月のお足にはどこででも買えるはずだ!

Mark Moreland
Developer
Unleash the Krake... Undead!
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lghe?Unleash-the-Krake-Undead

砂漠の中へ近く深く

2014/09/08 月曜日


Illustration by Ekaterina Burmak
数ヶ月前、"ミイラの仮面 / Mummy's Mask"アドベンチャー・パスの最初の2巻をPathfinder Society Organized Playに認可した。夏の最終日の約束を果たすため、残りの4巻もOrganized Playにたった今認可した。オーシリオンの年テフュ / Tephuの説明が掲載された、Pathfinder Adventure Path #81: "変わりゆく砂 / Shifting Sands"も含まれている。ワクワクするだろ? ミイラたちと戦おう――ネタバレ注意!

更新した認可ドキュメントとクロニクル・シートは"ミイラの仮面"アドベンチャー・パス各巻の個々の製品ページ、及びAdditional Resourcesページで見ることができる。

他の認可計画も進行中。そこには最近リリースされた"Iron Gods / 鉄神"アドベンチャー・パスや、Pathfinder Module: Wardens of the Reborn ForgeやSerpent's Skull Adventure Pathアドベンチャー・パスのようにまだ認可されていないたくさんのシナリオが含まれている。

John Compton
Developer
Close Deeper into the Desert
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lgha?Close-Deeper-into-the-Desert

2014年9月6日土曜日

Erikの伝説:部門間のつながり

2014/09/05 金曜日

 Erik Keithについてお伝えできて嬉しい。彼は顧客サービスチームの中心人物で、新しく面白いことに向かって移動し、昇進してきている。9月の初め、ErikはPaizoのソフトウェア・テスト・エンジニアとしての新しい役割に移った。彼が引き受けたこの役割にわくわくしているんだけど、同時に少し悲しくもある。私はもう、一緒に働いて楽しいだけではなく、友人である人物の隣では働けなくなったのだ。Erikは顧客の注文や問題を直接支援はしてくれないけど、ずっと抽象的なやり方ではあるがファンやPaizoコミュニティを手伝ってくれるだろう。彼はその広範な内部ソフトウェアの知識を使って、技術チームが新しいコードをテストする助けとなり、顧客や労働者の経験をより良いものとすることに注力してくれる。

 Erikは顧客サービスチームで3年間一緒だった。人を助けるという点において、彼と同じ精神と生来の技術を備えた人物を見つけるのは不可能だろう。でも、彼が新しい職歴を得る機会に旅立つ姿を見ることができたのだ。こんなに幸せなことはない。

Sara Marie
Customer Service Manager
The Legend of Erik: A Link Between Departments
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lgh3?The-Legend-of-Erik-A-Link-Between-Departments

ファンタジーを部隊にしたサイエンス・フィクション文学の起源

2014/09/04 木曜日
「他の世界を知っているのか? この星が単なる巨大な宝石だと信じていないのか?」
――“ランフマールの剣 / Swords of Lankhmar”Fritz Leiber
Illustration by Caio Maciel Monteiro 

鉄神 / Iron Godsアドベンチャー・パスの第一シナリオPathfinder Adventure Path #85: "創造の火 / The Fires of Creation"をリリースしたし、サイエンス・フィクションの要素をファンタジー世界に組み合わせた文学の起源について話すため、少し時間をもらうのも悪く無いと思う。

Illustration by Ian Llanas
鉄神アドベンチャー・パス自身の起源はかなりはっきりしている。ゴラリオンで発達した技術の種は作成時にまで戻る。ニューメリア / Numeria、アルケンスター / Alkenstar、カラモス / Karamossの赤砦 / Red Redoubt、フー / Khoの遺跡群は、内海地域の他の地域に比べるとかなり異なる技術段階のものを含んでいる。ゴラリオンはわずかながら、古代のロスト・テクノロジーのかけらが残存する世界だ。この世界のある面を探索するアドベンチャー・パスが少なくとも一つあるのは理にかなっている。これはロールプレイング・ゲームにおけるサイエンス・フィクションとファンタジー要素の融合における、長い伝統に従ったものだ。このようなことは、この趣味が始まってほぼすぐの時期にまで遡ることができる。

RPGという趣味はジャンルのはっきりとしない物語の長い伝統の上に作られた。少なくとも、1700年台の初期に遡る。初期の空想小説はサイエンス・フィクションとファンタジーの差を定義することはほとんどなかった。ジョナサン・スウィフト / Jonathan Swiftが1726年に出版した小説、ガリヴァー旅行記 / Gulliver's Travelsは風刺小説だったが、ほぼ間違いなくサイエンス・フィクションとファンタジーを混ぜ込んだ初期の小説といえる。よく知られているファンタジー種族、リリパット / Lilliputianとブロブディンナグ / Brobdingnagian以外にも、主人公のガリヴァーは空飛ぶ都ラピュタ / Laputa(純粋な科学思考とフーのはっきりとした前例)、そして魔法を技術と大きく置き換えた魔術師の国(グラブダブドリッブ / Glubbdubdrib)。

ほとんどの現代のファンタジーと同じではないけれど、先進的な技術と魔法を混ぜ込んだ初期の思索的な小説はほとんどが「失われた世界」ジャンルだ。これは現在のキャラクターが他の文明を知らないファンタジー世界を発見するというもの。「失われた世界」の本の中では、発見は冒険の旅の結果である(例えば、ジュール・ヴェルヌ / Jules Verneが1864年に著した、地底旅行 / Journey to the Center of the Earthはこのジャンルの初期の例と言える)。でも別の場合もあって、この発見は全く偶然の出来事であることもある(エドワード・ブルワー=リットン / Edward Bulwer-Lyrttonが1871年に著した小説、来るべき種族 / Vril, the Power of the Coming Raceが挙げられる)。

似たようなものに星間恋愛劇がある。これは一般に外国が他の国になったものだ。この例はエドガー・ライス・バローズの火星シリーズ / Barssom(火星のプリンセス / A Princess of Marsから始まり、以後シリーズ化された小説群)で、全くのサイエンス・フィクションだ。飛行船やラジウム銃もある。でも、ほとんどの衝突は剣術で解決されるという事実が、ファンタジーが根幹にあることを示している。科学と魔法が混じり合っていることは、バローズの関連小説ではもっとはっきりとしている。最も明らかな例は"The Wizard of Venus"で、惑星探索者のCarson Napierが超常的な力を名ばかりの金星の魔術師から学ぶというものだ。

1930年代~1970年代の小説の多くはファンタジーとサイエンス・フィクションを一つの舞台で混ぜ合わせている。それらの多くは火星シリーズの伝統と星間恋愛劇にインスピレーションを得たものだ。マイケル・ムアコック / Michael Moorcockの小説はファンタジーRPGを舞台に独自の影響力を与えたものの一つであり、高次科学の要素をいくつかのケースで取り込んでいる。最も広範に考えれば、ホークムーン / Hawkmoonの冒険(エターナル・チャンピオン / Eternal Championの具現化の一つ。より知られたメルニボネのエルリック / Elric of Melnibonéとつながっている)では、かつて世界が崩壊したヨーロッパが登場している。魔法はありふれたもの。でもソーサラー科学者も古代の高次技術に触れていた。Black Jewelはホークムーンの敵がその動きを把握するために埋め込んだものだ。アーシュラ・K・ル=グウィン / Ursula K. Le Guinが1966年に世に出した小説、Rocannon's Worldは直接的な魔法の要素はほとんど無かったけれど、高次的な知識を持った科学者の旅が、階級制と剣士のエイリアンの国を通して説明されていた。ポール・アンダースンの1961年の小説、Three Hearts and Three Lionsでは現代の「リアルな」世界からやってきた主人公が登場し、最後には魔法とトロルの並行世界を現実のものとしてしまう。

 サイエンス・フィクションの要素が現実のものである場合、純粋なファンタジー世界が確立されるのは一般的ではないが、全く知られていないと言うわけでもないということになる。ロバート・E・ハワードのファンタジー・キャラクター、コナン / Conanは1933年の短編"The Tower of the Elephant"でエイリアンと遭遇する。フリッツ・ライバーの典型的なローグとバーバリアンのチーム、ファファード&グレイ・マウザー / Fafhrd and the Gray Mouserは彼の1968年刊行の小説、ランクマーの二剣士で時間旅行者に出くわす。C・L・ムーア / C.L. Mooreとヘンリー・カットナー / Henry Kuttnerの1937年の物語"スターストーンを求めて / Quest of the Starstone"では時間旅行と星間旅行の両方が行われる。ファンタジー世界の剣士Jirel of Joiryが、彼女自身の遠く離れた未来の火星の宿にいる密輸入者にして悪党のNorthwest Smithと取引をしなければならない状況となる。(これら特定の状況がどうかみ砕かれたのかに興味があるなら、暗黒神の口づけ / Black God's Kissを読むといいだろう。本書はpaizo.comで入手可能だ。)

高次科学がわずかに加えられたファンタジー小説の存在は、考えを変えねばならないと感じるから2つのアイデアを混ぜるのが嫌な人たちにしてみれば、何の理由もない。でも他の人たちがそういった選択肢を愛する理由の一つは、ファンタジー・ゲームにちょっとだけサイエンス・フィクションを混ぜ込むことは理由の一つなのだ。

Owen K.C. Stephens
Developer
The Literary Origins of Science Fiction in Fantasy Settings
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lgh1?The-Literary-Origins-of-Science-Fiction-in

















2014年9月5日金曜日

鉄神関連情報取りまとめ

2014/09/02 火曜日

 既に多くの人が鉄神 / Iron Godsアドベンチャー・パスの第一巻、Pathfinder Adventure Path #85"創造の火 / The Fires of Creation"を手にしているだろう。熱心な読者や切望してくれたファン、他の掲示板のマニア立ちは(自分がどれかは知ってるよね)、ニューメリア / Numeriaがこのキャンペーン・セッティングに初めて登場してからずっと、この国についてもっといろいろ情報をくれと熱望してくれていた。でもレーザー・ガンやロボットを加えるだけで、十分な準備ができたとは思わない。だから、鉄神アドベンチャー・パスをサポートするに当たり、このキャンペーンを具体化し、プレイヤーとGMに楽しみと面白い選択肢を与えるため、いくつかの発刊物を世に出してきた。

 第二巻――Pathfinder Adventure Path #86: "錆王 / Lords of Rust"――を待つ間、鉄神アドベンチャー・パスを楽しむ助けになるために刊行したたくさんの資料をチェックして欲しい。

Illustration by Lucio Parrillo

 最初に必要なのは、ニューメリアで見られる技術的な神秘に関するルールだ。だからPathfinder Campaign Setting: Technology Guideを世に出した。この64ページの書籍はハイテク装備品の例がいくつも掲載されているだけではなく、ニューメリアの技術的神秘をマスターするのに適した新しい特技、呪文、アーキタイプ、上級クラスも提供してくれる。鉄神アドベンチャー・パスを運営するためにこの本をみんなが買わないといけないという形にはしたくなかった。だから本書はPathfinder Roleplaying Game Resource Document(別名PRD)のTechnology Guideに全てのルールが掲載されるようにした。私達独自のロボットは本書に掲載されているだけではなく、その場所を少々おめかしさせるためにPRD向けに最近調整された。そいつはすばらしいよ! まだ見てないの? どうして? 今すぐ見よう。要チェック!

 それらのルールは取り扱えるようになった。GMがゴラリオンの一部として肉付けすることができるように、ニューメリアのガイドブックを作る必要があると気付いたんだ。アドベンチャー・パスにこの情報を全て掲載するには十分な余白がないって気付いていたから、Pathfinder Campaign Setting: ニューメリア、星墜つる地 / Numeria, Land of Fallen Starsに取りかかった。この64ページの書籍はこの国の歴史を語り、集落と人々の詳細に踏み入り、この地を旅するにあたり警戒すべき危険を教え、何年もニューメリアで遊べるように、冒険したくてたまらなくなる場所やシナリオフックについていくつか概要を説明している。

 GMをみんな楽しませることはできない。だからキャラクターにもわくわくする選択肢を与える必要があることも分かっていた。鉄神アドベンチャー・パスをサポートするPlayer Commpanionを1冊作るだけじゃなく、2冊の本に分割することにした。Pathfinder Player Companion: 川の人々 / People of the Riverはセレン川 / Sellen Riverの周りに住むたくさんの人々について説明している。この川はアヴィスタン大陸で最も大きい河川域であり、ニューメリアを抜けて全ての場所に通じている。このPlayer Companionは鉄神キャンペーンに取り込みたいと思うキャンペーン特徴も含まれている。

 鉄神キャンペーンにおいて、奇妙な種族で遊びたいプレイヤーをサポートするため、Pathfinder Player Companion: 星の人々 / People of the Stars はこのキャンペーン・セッティングで最も一般的なエイリアンに対するキャラクターの選択肢、すなわちゲームに天文学を取り込む新しい方法、たくさんの新得町、特技、装備品、その他彼方の世界 / Distant Worldのフレーバーが漂ってくる新しいルールを提供している。

 最後に、アドベンチャー・パス毎にやっているように、無料でダウンロードできる鉄神プレイヤーズ・ガイドをリリースした。本書は鉄神アドベンチャー・パスのテーマに合うようにキャラクターを構築したり、キャラクターがこのキャンペーンで活躍できるようにする助言や示唆を提供している。

 鉄神キャンペーンを運営するプレイヤーとGMはファンが作った便利なものを目にしたりたくさんある進行中のキャンペーンからの助言を共有したりするため、掲示板をチェックして欲しい。私達がこの製品全てを作った時のように、みんながこのアドベンチャー・パスを楽しんでくれることを願っている。充電し、歯車に手をかけろ。ニューメリアへ行くぞ!

Adam Daigle
Developer
Iron Gods Resource Roundup
元記事:http://paizo.com/paizo/blog/v5748dyo5lgg8?Iron-Gods-Resource-Roundup